ひふみ会のあゆみ
和田博夫という一人の整形外科医が重度肢体不自由児の夏季キャンプ実施
当時は障害者(児)のための学校や施設がほとんどない状態で、障害があると就学免除といって『学校にこなくていい』と言われてしまうような時代。行く場所がない、教育を受ける機会もない。そんな子どもたちが多いという現実を知った和田先生が、昭和28年に障害児のための夏のキャンプを始めたのが、一二三学園のはじまりでした。
利用者の一人であった吉田氏の自宅で通園施設「吉田学園」を世田谷に開設
この夏季のキャンプは3年ほど続いた頃、子どもたちの保護者から「夏の間だけではなく、通年通える場所がほしい」という声があがりはじめました。
そこで利用者の一人の自宅を解放して(その後まもなく保谷市に移転)、障害がある子のための通所施設をつくることになったのです。その後まもなく保谷市に移転。
現在の一二三学園の始まりとなる入所施設「一二三学園」を保谷(現・西東京市)に開所
日中に子どもたちが通う「通所型」ではなく、そこで生活を送る「入所型」の施設へと生まれ変わりました。
障害があっても、はいはいして、たっちをして、その次には歩いてほしい。一歩一歩進んでくれたら。という願いを込めて保護者の方々がいち、に、さん『一二三(ひふみ)学園』と名付けました。
財団法人ひふみ会設立
「南多摩整形外科病院」の建物が東京都の全面補助にて建築される
障がい者団体の要望が実り、機能改善医療施設「南多摩整形外科病院」の建物が東京都の全面補助にて建築されました。
南多摩整形外科病院に一二三学園が移転
「南多摩整形外科病院」に「一二三学園」が移転し、機能改善医療事業と、重症心身障害児(者)介護事業のふたつが病院内で行われることとなりました。
松尾隆医師が理事長・院長に就任
松尾隆医師が理事長・院長に就任し、南多摩整形外科病院の機能改善医療は、第2章を歩み始めました。
全国から、松尾メソッドでのオペを受けるために受診者が訪れました。
新棟建設し、78床へ増床
東京都から補助を受け新棟建設(22床)し、78床の病床へ増床
地域を支える医療機関として再出発
一般社団法人地域包括ケア研究所の支援を受け、地域を支える医療機関として再出発し、現在のかたちとなりました。
鎌田實医師が名誉院長、藤井雅巳が代表理事に就任し、新しい体制で再出発しました。
まちだ丘の上病院へ改称
12月1日、南多摩整形外科病院は「まちだ丘の上病院」へと改称し、新たに、慢性期病棟を持ち、地域の人々の暮らしに選択肢を提供する病院としてスタートしました。
「あたたかな医療」「共に歩む医療」「確かな医療」の3つの約束を掲げ、歩み始めました。
訪問看護リハビリステーションヨリドコ開設
地域で暮らすための選択肢を提供するため、訪問看護リハビリステーションヨリドコを2020年10月に開設しました。
当初から、看護とリハビリの両方を提供できるステーションとしてスタートしました。
ヨリドコ小野路宿オープン
地域に医療を近づけたい。そんな思いから、医療と食とつながりのコミュニティスペース「ヨリドコ小野路宿」が全面オープンしました。
地域の「あるといいながあるところ。」を目指して。