日本プライマリ・ケア学会発表報告 | 一般財団法人ひふみ会 まちだ丘の上病院

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日本プライマリ・ケア学会発表報告

まちだ丘の上病院は、「あなたらしさを大切にする丘の上」を目指し、慢性期の小さな医療機関ですが日々取り組んでいます。

そんな中、私たちの取り組みをカタチにして伝えるべく、先般、6月7日~9日に浜松で開催された日本プライマリ・ケア連合学会の学術大会にて、3つの発表をさせていただきましたのでご報告いたします。

 

1.シンポジウム まちだ丘の上病院・院長 小森將史 医師

テーマ「家に帰れない人も取り残さない療養型病院での総合診療医の役割を考える」

<内容>
医師の働く場所として、療養型病院ってあまり印象がないかもしれないのが現状。でも、急性期で勤めている医師は、必ず一人は療養型病院に転院させたことはあるはず。。。
今回のプレゼンでは、”療養型病院で働くことってどうなの?”と思っている医師に向けて、小森院長が感じている医師としてのやりがいなどを話をプレゼンテーション。

伝えたいポイントは以下2点。

①療養病院は、伸び代が多い場所(改善の必要性が多く、結果日本の医療の底上げにつながる。改善には医師のリーダーシップが必要だ!)
②療養型は小規模病院であることが多く、プロジェクトのマネジメントを若い時期から学ぶことができる

<感想>
参加者からは、活発な質問が飛び交いました。療養病院の医療の質の部分をどの様に改善していくか?皆、悩んでいる様でした。また、大学病院で研修担当のされている方も多くおり、若い医師や医学生に
対して、療養型病院をはじめとする慢性期病床でのやりがいをどの様に伝えるかが、課題のようです。
一人でも多く、療養型病院への認識ややり甲斐が伝われば嬉しいです。継続して伝えていきますね!

 

 

2.パネル発表 まちだ丘の上病院・作業療法士 大竹純嘉
テーマ「医療型短期入所事業を活かした療養型病院での取り組み ~親子でティータイム~」

<内容>
療養病棟と一二三学園短期入所されている親子にそれぞれ食事に関して課題があり、別々にリハビリ介入するのではなく、多職種の協力と「まち丘の強み」である環境を活かして親子の課題に取り組んだ事例を発表しました。

参加者からは「他にはどのような取り組みをしているのか?」との質問があがりました。
それに対し、「ラーメン」や「チョコレートタワー」などの取り組みをしたこと、今後は、「ヨリドコ」と連携を取り「カフェ」の実施ができたらより良いケアができるのではないかとお答えさせて頂きました。

<感想>
参加者さんは、発表時に頷く場面がみられ興味を持って頂けたのかなと感じました。
私にとっても良い勉強になりました。ありがとうございました。

 

3.パネル発表 ヨリドコ訪問看護リハビリステーション 理学療法士 大関順平
テーマ「ヨリドコってどんなトコ!?医療機関が作る地域の縁側的コミュニティースペースのSCATを用いた可能性探究」

<内容>
ヨリドコがオープンして約3年半が経ち、開設当初から掲げていたビジョンがどのように実現されているか、またヨリドコを利用することで利用者の幸福感に変化があったかを調査しました。調査はインタビュー形式で行い、得られた音声データをSCATという分析手法を用いて研究を行いました。

結果として、ビジョンが実現されていることがわかった。利用者によって異なる幸福を感じていることが分かりました。

<感想>
ヨリドコのような状態になるにはどのような要素が必要なのか聞かれることが多く、私なりの考えを伝えていたが、今回の研究によって具体的に何が必要なのか言語化できたのではないでしょうか。
ヨリドコの魅力を言語化できるようになったことはとても意義があると感じています。