医療安全研修会(BLS講習会)が開催されました。
一般財団法人ひふみ会では、年に2回、全職員受講の医療安全研修会が行われています。
今回のテーマは、「BLS」
BLSとは、Basic Life Supportの略称で、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のこと。専門的な器具や薬品などを使う必要がなく、正しい知識と適切な処置の仕方さえ知っていれば誰でも行うことができます(参照:日本ACLS協会ガイド)
胸骨を一定のリズムで圧迫し、AED(自動体外式除細動器)を組み合わせて用いることで、より効果的な一次救命処置につながります。よくドラマや映画のシーンで見かけますね。
今回は、前半は当院の澤地看護師が医療・介護従事者向けの講習会を行い、後半には町田市鶴川消防署の方々にAEDトレーナーを使用した実技演習を行っていただく、2部構成で研修を行いました。
前半の当院の澤地看護師の講習会は、「とにかく楽しく、実践スタイルで!」がモットー。
新型コロナウイルス対策に十分に配慮したうえで、ソーシャルディスタンスを保った状態で行いました。非常に濃い内容で、スタッフ全員が真剣に聞いておりました。また、様々な事例紹介に笑いが巻き起きる、楽しい研修でした。
後半は、町田市鶴川消防署の方々のAEDトレーナーを使用した実技演習です。
お忙しい中、大変丁寧にご指導いただき、心より感謝申し上げます。
AED講習は、救急車を呼ぶ人、AEDを運んでくる人、胸骨を圧迫する人の作業分担から始めます。
その間も、人形に一定の力と速さで圧迫を続けます。
体格にかかわらず、真横から見た人体の厚みの1/3の深さまで押すのは、とても力が必要でした。3分間続けるには気力と体力も必要ですよね。
こちらもスタッフ全員が真剣に実技演習に取り組んでおりました。
講習の最後に、当院の澤地看護師はこの様に話します。
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目の前で倒れている人が心停止の可能性がある場合には、一刻も早い救命処置が必要です。
それが病院であれ家庭であれ、だれでもが実践できることが必要です。
5年ごとにガイドラインも改訂されるので、以前習ったことがある、知っている、だけでは、実際に倒れている人を目の前にしたときに困ってしまうかもしれません。
習得率が2割でわかったつもりになる。
4割で実践できる。
8割で人に教えることができる。
10割になるには、実践+成功体験があってからです。
これからも定期的にBLSの講習を行い、一次救命処置理解を深めることを日々忘れないようにしていきましょう。
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